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2023/01/04 08:39

上値の重い展開か、米ハイテク株安が逆風 無料記事

◆4日の香港マーケットは、米ハイテク株安を嫌気し上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はややネガティブ。年明け初商い3日の米株市場は、主力の一部銘柄に業績不安が浮上し、主要指標のNYダウが前営業日比0.03%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.76%安とそろって続落した。電気自動車(EV)世界最大手の米テスラ(TSLA/NASDAQ)は、2022年のEV販売台数が目標に届かず、成長鈍化が意識され株価が12.2%安と急落。中国での製造混乱が販売に影響すると懸念され、携帯端末の米アップル(AAPL/NSADAQ)が3.7%安と下げた。原油安も重荷。NY市場でWTI原油先物(期近)は、世界景気の鈍化懸念で4%超下落した。
 一方、中国国内の環境はそれほど悪くない。12月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)が大幅に下振れたことを受け、「当局は景気テコ入れスタンスを強める」との観測が広がった。また、新型コロナウイルスを巡っては、防疫措置の緩和以降、感染者が爆発的に増加したものの、「感染拡大はピークを打った」との指摘もある。当局の発表によれば、広州では発熱外来の患者数が昨年12月23日以降に減少。主要10都市で、地下鉄利用の回復が報告された。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。中国のリオープン(経済再開)進展や経済対策の期待感が支えとなるものの、米ハイテク株安が逆風だ。また、ハンセン指数は昨日まで急ピッチに上昇し、昨年8月以来の高値水準を回復しているだけに、売り圧力も意識されよう。


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