2023/01/11 08:59
しっかりか、米株高を好感
◆11日の香港マーケットは、米株高を手がかりにしっかりか。(亜州リサーチ編集部)
外部環境は安定的。10日の米株市場は、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長講演を波乱なく通過し、買い安心感が広がる中、主要指標のNYダウが前日比0.6%高と反発。ハイテク株比率の大きいナスダック指数は1.0%高と3日続伸している。パウエルFRB議長の講演では、金融政策に対する具体的な言及はなく、市場で警戒されていたタカ派(引き締めに積極的)的な発言もなかった。12日に公表される12月の米消費者物価指数(CPI)は気がかり材料として意識されたが、市場関係者の一部からは、「予想以上に鈍化する」と指摘されている。
中国国内の環境も良好。リオープン(経済再開)の進展がプラス材料だ。新型コロナウイルス感染を巡っては、主要都市ですでにピークを迎えたと伝えられている。過度な景気懸念も薄らぐ状況。世界銀行が10日に公表した報告書では、中国の2023年実質成長率見通しは4.3%(6月時点は5.2%)にとどまるとしたが、24年は5.0%となり、22年からは回復すると見込んだ(22年1〜9月成長率は3.0%)。
なお、昨日引け後に発表された昨年12月の中国金融統計に関しては、国内金融機関の新規融資が市場予想を上回る半面、マネーサプライ(通貨供給量)M2の伸び率は予想を下回った。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開となろう。中国国内に新規の悪材料が見られない中、昨夜の米株高が投資家の買い安心感を誘いそうだ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境は安定的。10日の米株市場は、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長講演を波乱なく通過し、買い安心感が広がる中、主要指標のNYダウが前日比0.6%高と反発。ハイテク株比率の大きいナスダック指数は1.0%高と3日続伸している。パウエルFRB議長の講演では、金融政策に対する具体的な言及はなく、市場で警戒されていたタカ派(引き締めに積極的)的な発言もなかった。12日に公表される12月の米消費者物価指数(CPI)は気がかり材料として意識されたが、市場関係者の一部からは、「予想以上に鈍化する」と指摘されている。
中国国内の環境も良好。リオープン(経済再開)の進展がプラス材料だ。新型コロナウイルス感染を巡っては、主要都市ですでにピークを迎えたと伝えられている。過度な景気懸念も薄らぐ状況。世界銀行が10日に公表した報告書では、中国の2023年実質成長率見通しは4.3%(6月時点は5.2%)にとどまるとしたが、24年は5.0%となり、22年からは回復すると見込んだ(22年1〜9月成長率は3.0%)。
なお、昨日引け後に発表された昨年12月の中国金融統計に関しては、国内金融機関の新規融資が市場予想を上回る半面、マネーサプライ(通貨供給量)M2の伸び率は予想を下回った。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開となろう。中国国内に新規の悪材料が見られない中、昨夜の米株高が投資家の買い安心感を誘いそうだ。
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