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2023/02/02 08:46

買い先行か、米金利低下が追い風 無料記事

◆2日の香港マーケットは、米金利低下で買い先行か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は良好と言える。1日の米株市場は、米金融政策の不透明感がひとまず後退し、主要指標のNYダウが前日比0.02%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が2.0%高とそろって続伸した。この日まで開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)では、利上げ幅が予想通りこれまでの0.5%→0.25%に縮小されている。「利上げは適切」として、一時停止に対する言及がなかったことでNYダウは一時急落。ただ、その後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長会見で、市場が警戒するほどのタカ派(引き締めに積極的)発言はなかったことから、一気に買い戻しが入っている。市場関係者の一部からは、「利上げサイクルは終盤に入った」との声も聞かれた。米債券市場では、米10年債利回りが急低下している。
 中国国内の環境も安定。リオープン(経済再開)の進展や、当局の経済支援スタンスなどを背景に、景気持ち直しの期待が高まる状況だ。国営メディアは1日、習近平・総書記(国家主席)が共産党中央政治局の研究会で、「消費拡大に向けた長期戦略の確立する」ことなどを表明した――と報じている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは買いが先行しそうだ。上述したように、米金利の低下と中国の景気持ち直し期待が投資家心理を上向かせよう。


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