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2023/02/17 08:46

上値の重い展開か、米金融引き締め長期化に警戒感 無料記事

◆17日の香港マーケットは、米金融引き締め長期化の警戒感で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。16日の米株市場は、米利上げ継続の警戒感で主要指標のNYダウが前日比1.0%安と反落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.8%安と4日ぶりに反落した。インフレ高止まりを示唆する経済指標が続く中、金融当局者からは積極的な利上げを支持する発言が相次いでいる。セントルイス連銀のブラード総裁は16日、「3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、0.5%利上げの可能性を排除しない」と述べた。クリーブランド連銀のメスター総裁も同様に、「想定以上の金利引き上げに前向き」な見解を示している。この日公表された経済指標では、1月の米生産者物価指数(PPI)が予想を上回り、昨年6月以来の大幅上昇を記録。ほか、新規失業保険申請件数(週間)は予想外に減少した。また、これより先に発表された1月の米消費者物価指数(CPI)も上振れている。
 一方、内部的には目立った変化がない。中国のリオープン(経済再開)は進み、当局は景気テコ入れスタンスを強めているが、新規材料には乏しい状況だ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開となろう。中国発の新規材料を欠く中で、米金融引き締めの長期化懸念が相場の足かせとなりそうだ。ただ、「中国の気球問題」に収束の兆しがみられたことはプラス。バイデン米大統領は16日、偵察用気球の撃墜で高まった中国との緊張緩和に向けて、習近平・国家主席と会談する意向を示した。


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