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2022/12/19 08:48

方向感を欠く展開か、好悪材料が入り混じる 無料記事

◆週明け19日の香港マーケットは、好悪材料が入り混じる中で方向感を欠く展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。16日の米株市場は、景気先行き不安が続き、主要指標のNYダウが前日比0.8%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.0%安とそろって3日続落した。米連邦準備理事会(FRB)は利上げを長期に続けるとの見方が根強く、金利高が経済成長の足かせになると懸念されている。ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は16日、FRBが来年(2023年)、政策金利を予想以上に引き上げる可能性があるとの見解を示した。
 一方、内部的には景気回復の期待が高まる。翌年の経済政策方針を決める中国の重要会議「中央経済工作会議」は16日、例年より1日短い2日間の日程で終了した。会議では、新型コロナウイルス防疫措置の更なる緩和が示唆され、消費の回復を優先課題とし、積極的な財政政策と緩和的な金融政策を続けることを強調した。足もとでは、11月の小売売上高が前年同月比で5.9%減少し、2カ月連続のマイナス成長を強いられるなど経済の弱さが鮮明化している。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは好悪材料が入り混じる中で方向感を欠く展開か。中国経済対策の期待感はプラスだが、米金融引き締め長期化の警戒感がマイナス材料となる。また、中国のリオープン(経済再開)は進んでいるが、ここにきて新規感染者数が急増していることも不安材料だ。


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