/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2023/02/15 08:44

下値の堅い展開か、中国景気の持ち直しに期待感 無料記事

◆15日の香港マーケットは、中国景気の持ち直し期待で下値の堅い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。14日の米株市場は、米金融政策を巡る見方が交錯する中で方向感を欠く展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.5%安と3日ぶりに反落する半面、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.6%高と続伸している。朝方公表された1月の米消費者物価指数(CPI)は前月比で0.5%上昇となり、予想(0.4%上昇)を上回ったが、前年同月比では6.4%上昇と12月の6.5%上昇から伸びが鈍化した。米金融引き締めの長期化懸念でNYダウは一時1.2%安まで売り込まれたものの、「CPI上振れは米金融政策を変更させるほどの内容ではない」との見方が一部に流れ、終盤にかけて下げ渋っている(ナスダック指数はプラスに転じて終了)。
 一方、中国国内の環境は安定的。リオープン(経済再開)が進んでいる上、当局の景気テコ入れスタンスも強まっている。中国メディアが14日報じたところによれば、23年新規専項債(公益事業向け資金調達を行う特別地方債)の前倒し発行額は、前年同期比で50%増加している模様だ。
 なお本日は、中国の中期貸出制度(MLF)金利(2月)が公表される。予想では前回から据え置き。MLFは銀行貸し出しの指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」(20日発表)に影響を与えるため、注視したい。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として下値の堅い展開か。米インフレ高止まりを受け、米債券市場では10年債利回りが2年債利回りを下回る逆イールド(景気後退の前兆とされる)が拡大するなど外部環境は不透明だが、中国景気の早期持ち直し期待が相場を支えそうだ。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース