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2023/04/06 08:44

上値の重い展開か、内外に不安材料 無料記事

◆休場明け6日の香港マーケットは、内外の不安材料で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は不透明。5日の米株市場は、景気に左右されにくいディフェンシブ銘柄が物色されたものの、全体としては軟調な値動きだった。主要指標のNYダウが前日比0.2%高と反発する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は1.1%安と3日続落している。低調な米経済指標の結果が相次ぎ公表され、投資家心理の重しとなった。米サプライマネジメント協会(ISM)が公表した3月の非製造業景況感指数は予想以上に低下し、同月のADP全米雇用リポートでは、(政府部門を除く)非農業部門の雇用者数が予想を下回る伸びにとどまっている。これより先、今週公表された経済指標では、3月のISM製造業景況感指数が下振れし、2月の米雇用動態調査(JOLTS)は求人件数が予想を下回った。
 米中対立の警戒感もくすぶる。台湾の蔡英文・総統は5日、中米を歴訪していた台湾の蔡英文・総統と経由地の米国(ロサンゼルス郊外)で会談した。
 一方、内部的には目立った買い材料に乏しい。中国では3月の製造業PMIの発表が通過し、香港では主要企業の12月期決算報告が終了した。目先では、本日の取引時間中に3月の財新中国サービス業PMI、11日に3月の物価統計、13日に同貿易統計、18日に第1四半期の中国GDP成長率や3月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産)などが予定されている。
 こうした中、清明節休場明けとなる本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。休場中の米株が低迷したことや、米中対立の警戒感、中国指標の発表が気がかり材料として意識されそうだ。ただ、香港市場はあす7日と10日がイースターで休場となる。模様眺めのスタンスも漂いそうだ。


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