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2023/08/02 08:57

売り先行か、米ハイテク株安が重し 無料記事

◆2日の香港マーケットは、米ハイテク株安を嫌気し売りが先行する流れか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。1日の米株市場は、米ハイテク大手の決算や米雇用統計の公表を週内に控える中、全体として方向感を欠いた。主要指標のNYダウは前日比0.2%高と3日続伸したが、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.4%安と3日ぶりに反落している。主要企業の決算発表は佳境入り。今週は3日に、アップルやアマゾンが四半期決算を報告する。7月の米雇用統計は4日に発表される予定だ。他方、この日公表された経済指標は総じて弱い内容。米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した7月の製造業景況指数は予想ほど改善せず、同月の雇用動態調査(JOLTS)では求人件数が予想を下回った。景気不安はくすぶったものの、米債券市場では、米10年債利回りが上昇している。
 一方、内部的には好悪材料が交錯。中国景気の回復遅れが鮮明化したことはマイナスだ。1日公表された7月の財新中国製造業PMI(民間による)は49.2に悪化(6月は50.5)。景況判断の境目となる50を3カ月ぶりに割り込んでいる。半面、経済対策に対する期待感が高まる状況。当局は景気支援スタンスを強め、各種政策を相次ぎ公表している。関連部局は1日、中小企業などの資金調達支援を強化する方針を示した。先月開催された中央政治局会議では、内需の拡大など景気下支えの方針が決定されている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは売りが先行しそうだ。昨夜の米ハイテク株安が逆風となろう。中国経済対策の期待感は根強いものの、米中の景気不安がくすぶっている。


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