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2023/01/30 09:08

内外環境の安定でしっかりか、春節連休明けの本土株動向に注目 無料記事

◆週明け30日の香港マーケットは、内外環境の安定でしっかりか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は良好。27日の米株市場は、米インフレ鈍化を支えに、主要指標のNYダウが前日比0.1%高と小幅ながら6日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も0.69%高と続伸した。米商務省が公表した22年12月の個人消費支出(PCE)は前月比0.2%減となり、2カ月連続のマイナス。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ動向の目安とするPCEの減少を受け、市場では、「2月と3月に通常通りの利上げを決定した後は、引き締め停止の可能性がある」との観測が広がった。ただ、上値は限定的。30日の週は、主力ハイテク企業の決算発表が相次ぐほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)など重要イベントが相次ぐため、結果を見極めたいとするスタンスも高まっている。
 一方、中国国内の環境もポジティブ。中国国務院(内閣に相当)は28日の常務会議で、「中国経済の着実な回復を後押しするため、消費促進策の完全な実行が必要」だとの認識が示された。地方政府は春節(旧正月)明けに、相次ぎ大規模な景気対策を発表している。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開となろう。先週の香港や海外の株高を受け、春節連休明けの本土市場は高くスタートするとの見方が強まっている。春節中の消費活発化や、中国経済対策の期待感も追い風だ。ただ、香港市場の主要株価指数は先週、急ピッチに上昇していただけに、売り圧力が高まっていることには注意したい。
 なお、中国ではあす31日(日本時間午前10時30分ごろ)、1月のPMI(国家統計局などが集計)が公表される予定。直前の市場コンセンサス予想では、製造業PMIが50.0(前回47.0)、非製造業PMIが52.0(前回41.6)にそれぞれ上向く見込みだ。


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