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2023/02/13 09:14

上値の重い展開か、米金利高が逆風 無料記事

◆週明け13日の香港マーケットは、米金利高を懸念し上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境には依然として不透明感がくすぶる。10日の米株市場は、景気見通し改善を好感した買いと金利高を嫌気した売りが交錯し、方向感を欠く展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.5%高と3日ぶりに反発する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.6%安と3日続落している。米ミシガン大学が10日公表した2月の消費者信頼感指数(速報値)は66.4となり、予想(65.0)以上に前月(58.2)から上昇し、13カ月ぶりの高水準に達した。他方、同時に発表した期待インフレ率は、1年先が前回の3.9→4.2%に上昇。先ごろ報告された米雇用統計が強い内容だったこともあり、米金融当局は引き締めを長期化するとの不安が高まった。米債券市場では、米10年債利回りの上昇が続き、今年最高水準に達している。
 一方、中国国内の環境は悪くない。10日引け後に発表された1月の中国金融統計では、国内金融機関の新規融資が市場予想を大幅に上回り、マネーサプライ(通貨供給量)M2の伸び率も上振れた。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。金融統計の上振れは支えとなるものの、米金利高が嫌気されそうだ。また、今月は中国PMI(民間集計)や物価統計、金融統計の発表を消化して以降、小売売上高や固定資産投資の発表は予定されていない(例年3月に1〜2月合算で発表)。好材料の出尽くし感が意識される可能性にも注意したい。


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