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2023/02/03 08:40

上値の重い展開か、中国発の新規材料に乏しく 無料記事

◆3日の香港マーケットは、中国発の手がかり材料難で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はそれほど悪くない。2日の米株市場は、ディフェンシブ株の下げで主要指標のNYダウが前日比0.1%安と3日ぶりに反落したものの、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は3.3%高と大幅に3日続伸した。ナスダック指数は5カ月ぶりの高値水準を回復している。
 製薬のメルクが公表した10〜12月期決算は上振れたものの、通期業績の見通しが予想に届かなかった。ヘルスケアなどディフェンシブな銘柄に売りが広がり、ダウ平均の重しとなっている。他方、「米利上げサイクルは終盤に入った」との見方が強まる中、米10年債利回りは低下。金利安による株価の割高感が薄れ、高PER(株価収益率)のハイテク株が物色された。また、フェイスブック(FB)を運営するメタが報告した四半期決算が上振れし、同社株は2割超上昇している。
 一方、内部的には新規の取引材料に乏しい。リオープン(経済再開)の進展や、当局の経済支援策などは1月の相場上昇局面でひとまず織り込んだとの見方もある。
 なお本日は、取引時間中(日本時間10時45分ごろ)に今年1月の財新中国サービス業PMI(民間集計)が公表される予定。最新のコンセンサス予想では、前月の48から51に上向き、5カ月ぶりに景況判断の節目となる50を回復する見込みだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。米ハイテク株高は好感されそうだが、中国国内の手がかり材料難は足かせとなろう。


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