2023/01/16 09:02
しっかりか、米利上げペース鈍化観測が手がかり
◆週明け16日の香港マーケットは、米金融引き締めの鈍化期待でしっかりとした展開か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境は良好。13日の米株市場は、米利上げペース減速観測を支えに、主要指標のNYダウが前日比0.3%高と4日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.7%高と6日続伸した。米インフレ鈍化を示すデータが相次ぎ、米連邦準備理事会(FRB)は引き締めスタンスを緩めるとの期待が広がっている。米ミシガン大学が13日公表した期待インフレ率は、1年先で4.0%(昨年12月時点は4.4%)となり、4カ月連続で低下。2021年4月以来の低水準となった。前日、米労働省が公表した12月の米消費者物価指数(CPI)は、前年同月比6.5%上昇にとどまり、予想通り伸びは前月(7.1%)から鈍化している。一部金融機関の決算失望で売り先行したものの、指数は徐々に上昇の勢いを増した。
一方、中国国内では、新型コロナウイルス感染の影響が気がかり材料となる。国家衛生当局が発表したところによれば、当局が防疫措置を緩和して以降、昨年12月8日〜今月12日の間に、コロナ感染関連による死亡者が約6万人に達した。中国のリオープン(経済再開)は進んでいるものの、一部には、市民生活の正常化に時間がかかるとの見方もある。
なお本日は、中国の中期貸出制度(MLF)金利(1月)が公表される。予想では前回から据え置き。MLFは銀行貸し出しの指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」(20日発表)に影響を与えるため、注視したい。ほか、あす17日は、22年10〜12月期GDP成長率や12月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産など)が発表される予定だ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。上述したように、米インフレ鈍化が引き続き手がかりとなろう。ただ、中国指標の公表を前に、買い一巡後は上値が重くなる可能性もありそうだ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境は良好。13日の米株市場は、米利上げペース減速観測を支えに、主要指標のNYダウが前日比0.3%高と4日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.7%高と6日続伸した。米インフレ鈍化を示すデータが相次ぎ、米連邦準備理事会(FRB)は引き締めスタンスを緩めるとの期待が広がっている。米ミシガン大学が13日公表した期待インフレ率は、1年先で4.0%(昨年12月時点は4.4%)となり、4カ月連続で低下。2021年4月以来の低水準となった。前日、米労働省が公表した12月の米消費者物価指数(CPI)は、前年同月比6.5%上昇にとどまり、予想通り伸びは前月(7.1%)から鈍化している。一部金融機関の決算失望で売り先行したものの、指数は徐々に上昇の勢いを増した。
一方、中国国内では、新型コロナウイルス感染の影響が気がかり材料となる。国家衛生当局が発表したところによれば、当局が防疫措置を緩和して以降、昨年12月8日〜今月12日の間に、コロナ感染関連による死亡者が約6万人に達した。中国のリオープン(経済再開)は進んでいるものの、一部には、市民生活の正常化に時間がかかるとの見方もある。
なお本日は、中国の中期貸出制度(MLF)金利(1月)が公表される。予想では前回から据え置き。MLFは銀行貸し出しの指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」(20日発表)に影響を与えるため、注視したい。ほか、あす17日は、22年10〜12月期GDP成長率や12月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産など)が発表される予定だ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。上述したように、米インフレ鈍化が引き続き手がかりとなろう。ただ、中国指標の公表を前に、買い一巡後は上値が重くなる可能性もありそうだ。
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