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2023/03/01 08:36

神経質な値動きか、米中指標の見極めで 無料記事

◆1日の香港マーケットは、米中の指標発表をにらみながら神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は依然として不透明。2月28日の米株市場は、米金利の先高観が強まる中で、主要指標のNYダウが前日比0.7%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.1%安とそろって反落している。米債券市場では、米10年債利回りが一時4.0%近くまで上昇し、2年債利回りは約4カ月ぶりの高水準に達する場面があった。世界的なインフレ高止まりを受け、米連邦準備理事会(FRB)は金融引き締めを長期に続けるとの見方がくすぶっている。また、3月1日に米サプライマネジメント協会(ISM)が公表する2月の製造業景況感指数に関しては、1月から上昇するとの予想が優勢。底堅い経済状況は、金融当局が利上げをしやすくなるとの見方もある。ただ、新製品の期待感で半導体大手アプライドマテリアルズ(AMAT)に買いが入り、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は小幅ながら上昇した。
 一方、中国では本日(日本時間午前10時30分ごろ)、2月の製造業購買担当者景気指数(PMI、国家統計局などが集計)が公表される。直前の市場コンセンサス予想では、製造業PMIが50.6(前回50.1)、非製造業PMIが54.8(前回54.4)にそれぞれ上向く見込みだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きとなろう。上述したように、米中の指標発表が気がかりだ。米中対立の不安も続いている。ただ、ハンセン指数は昨日まで6日続落し、昨年12月30日以来、約2カ月ぶりの安値水準を切り下げているだけに、自律反発狙いの買いが入ることには期待したい。


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