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2023/03/09 09:05

方向感を欠く展開か、好悪材料が入り混じる 無料記事

◆9日の香港マーケットは、好悪材料が入り混じる中で方向感を欠く展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は依然として不透明。8日の米株市場は、押し目を拾う動きはみられたものの、利上げ再加速の警戒感がくすぶる中、全体として上値が重かった。主要指標のNYダウが前日比0.2%安と続落する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.4%高と3日ぶりに反発している。労働市場の底堅さを裏付ける指標が相次ぎ、米連邦準備理事会(FRB)は利上げペースを再び加速させるとの不安が広がった。この日公表された指標では、この日公表された経済指標では、2023年2月のADP全米雇用リポートで(政府部門を除く)非農業部門の雇用者数が予想を上回る伸びを示した。また、1月の米雇用動態調査(JOLTS)は求人件数が予想を上回り、前月分は上方修正されている。米債券市場では、政策金利に連動しやすい2年債利回りが連日で急上昇し、10年債利回りが2年債利回りを下回る逆イールド(景気後退の前兆とされる)も更に拡大した。
 一方、中国では本日(日本時間午前10時半ごろ)、2月の物価統計が公表される。市場コンセンサスでは、消費者物価指数(CPI)の上昇率が前年同月比1.9%(前月は2.1%)、生産者物価指数(PPI)がマイナス1.3%(同マイナス0.8%)で着地する見込みだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として方向感を欠く展開か。米利上げ加速が警戒される一方、中国の経済対策に対する期待は高まっている。中国では、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が開催中。大規模な景気刺激策は期待できないものの、的を絞った支援策が徐々に明らかにされると予想されている。


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