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2022/12/01 09:09

しっかりか、米利上げペース鈍化と中国リオープン期待が支えに 無料記事

◆12月1日の香港マーケットは、米利上げペース鈍化と中国リオープン(経済再開)の期待でしっかりとした展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はポジティブ。11月30日の米株市場は、米利上げペースの鈍化見込みで、主要指標のNYダウが前日比2.2%高と大幅続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が4.4%高と4日ぶりに急反発した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長講演では、「早ければ12月会合で利上げ幅を縮小する」との見解が示されている。米金融政策を巡り、このところタカ派(引き締めに積極的)とハト派(緩和的)の意見が交錯していただけに、市場に安心感が広がった。米連邦公開市場委員会(FOMC)会合は今月13〜14日に開催予定。これまでは4会合連続で政策金利を0.75%引き上げていたが、今回は0.5%に縮小する可能性が高くなった。米債券市場では、米10年債利回りが急速に低下している。
 中国国内の環境も安定。懸念されていた新型コロナウイルス防疫措置に関し、緩和の動きが出てきている。中国の関係部局が29日開いた会見では、感染拡大を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策見直しについての言及はなかったが、無秩序な防疫措置は是正する必要があり、措置の微調整は続けると強調された。また、政府のコロナ政策を担当する孫春蘭・副首相は30日、関連部局や専門家らと会合を開き、流行しているオミクロン型は毒性も低く、ワクチン接種も進んでいるとして、「中国のコロナ政策は新たな段階に入った」と述べている。発表の中で「動態清零」(ゼロコロナ)という言葉が使用されなかったこともあり、防疫措置の修正が更に進むとの見方も浮上した。iPhone工場などがある河南省省都の鄭州市や、広州市の一部、重慶市の中心部など複数地域で行動制限が解除されている。
 なお、本日の取引時間中(日本時間10時45分ごろ)に、民間集計の11月財新・中国製造業PMIが発表される予定。市場予想では前回の49.2→48.9に下降する見込みだ。前日公表された11月PMI(国家統計局などが集計)は48.0となり、前月実績(49.2)から1.2ポイント下降。市場予想(49.0)も下回っている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。中国景気の下押し懸念はくすぶるものの、上述したように、米利上げペース鈍化や中国リオープンの期待が相場を支えよう。


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