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2023/01/06 09:02

上値の重い展開か、米利上げ長期化を警戒 無料記事

◆6日の香港マーケットは、米金融引き締め長期化を警戒し上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境には不透明が漂っている。5日の米株市場は、米利上げ長期化が改めて意識される中、主要指標のNYダウが前日比1.0%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.5%安とそろって反落した。堅調な労働指標が相次いだことを受け、インフレ抑制に時間がかかるとの見方が再燃。米連邦準備理事会(FRB)は金融引き締めを続けると懸念された。この日公表された経済指標では、2022年12月のADP全米雇用リポートで、(政府部門を除く)非農業部門の雇用者数が予想を上回り、米労働省が発表した新規失業保険申請件数(週間)は、前週から予想に反し減少したことが明らかにされている。
 一方、中国国内の環境は悪くない。中国リオープン(経済再開)の進展が好材料だ。中国政府は5日、中国本土と香港、マカオの往来を正常化すると表明。足もとでは、首都・北京を含む中国の大都市で、新型コロナウイルスの感染拡大ペースが鈍化し、人出が回復傾向を示している。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。中国リオープンの進展は引き続き買い材料となりそうだが、米金融引き締め長期化の見方が再び高まった点はマイナスだ。指数はこのところ急ピッチに上昇していただけに(ハンセン指数は4日続伸で半年ぶり高値、上海総合指数も4日続伸で3週ぶり高値)、売り圧力も強まっている。



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