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2023/03/06 08:52

神経質な値動きか、中国は成長目標を引き下げ 無料記事

◆週明け6日の香港マーケットは、強弱の材料が交錯する中で神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は良好。3日の米株市場は、米国債利回りの低下を手がかりにして、主要指標のNYダウが前日比1.2%高と3日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も2.0%高と続伸した。米債券市場では、一時4.0%を突破していた米10年債利回りが3.9%台に低下。タカ派(引き締めに積極的)として知られるアトランタ地区連銀のボスティック総裁が次回の利上げについて、通常通り0.25%にとどめることを支持すると発言したことなどが引き続き材料視された。金利安による株価の割高感が薄れ、高PER(株価収益率)のハイテク株などに見直し買いが続いている。米サプライマネジメント協会(ISM)が3日公表した2月の非製造業景況感指数は上振れたものの、市場では「利上げ長期化につながるほどの内容ではない」との見方が支配的だった。
 一方、中国では、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が5日に開幕。開幕式で読み上げられた「政府活動報告」では、今年のGDP成長目標が22年の「5.5%前後」から「5.0%前後」へと低く設定された。景気回復を最優先する方針が示されたものの、具体的な政策に対する言及はされていない。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。米ハイテク株高は好感されそうだが、中国の成長目標引き下げが重しとなる。目標を抑えたことで、景気テコ入れ策強化の期待感もやや後退しそうだ。


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