2023/04/17 08:56
上値の重い展開か、米利上げ長期化を警戒
◆週明け17日の香港マーケットは、米利上げ長期化の警戒感で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はややネガティブ。14日の米株市場は、利上げ継続懸念の再燃で、主要指標のNYダウが前日比0.4%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も0.4%安とそろって反落した。米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は14日、これまで積極的な利上げを実施してきたにもかかわらず、インフレ抑制は2%の目標に届いていないとして、「一段の利上げ」が必要だとの見解を示している。米ミシガン大学が公表した1年先の期待インフレ率は、前回の3.6%→4.6%に加速した。米景気の減速も警戒。朝方発表された3月の米小売売上高は1.0%減となり、2カ月連続で減少した(2月は0.2%減)。ただ、下値は限定されている。JPモルガンなど大手行の決算が予想を上回り、金融株は軒並み上昇した。
一方、内部的には経済指標に注目が集まる。今週は17日に中期貸出ファシリティ(MLF)金利、18日に第1四半期のGDP成長率や3月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産)、20日に銀行貸出の指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」などが公表される予定だ。今月に入り報告された経済指標に関しては、総じて景気持ち直しを示唆する内容となっている。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開となろう。上述したように、米利上げの長期化懸念が投資家心理を冷やしそうだ。また、中国指標も気がかり材料として意識されよう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境はややネガティブ。14日の米株市場は、利上げ継続懸念の再燃で、主要指標のNYダウが前日比0.4%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も0.4%安とそろって反落した。米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は14日、これまで積極的な利上げを実施してきたにもかかわらず、インフレ抑制は2%の目標に届いていないとして、「一段の利上げ」が必要だとの見解を示している。米ミシガン大学が公表した1年先の期待インフレ率は、前回の3.6%→4.6%に加速した。米景気の減速も警戒。朝方発表された3月の米小売売上高は1.0%減となり、2カ月連続で減少した(2月は0.2%減)。ただ、下値は限定されている。JPモルガンなど大手行の決算が予想を上回り、金融株は軒並み上昇した。
一方、内部的には経済指標に注目が集まる。今週は17日に中期貸出ファシリティ(MLF)金利、18日に第1四半期のGDP成長率や3月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産)、20日に銀行貸出の指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」などが公表される予定だ。今月に入り報告された経済指標に関しては、総じて景気持ち直しを示唆する内容となっている。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開となろう。上述したように、米利上げの長期化懸念が投資家心理を冷やしそうだ。また、中国指標も気がかり材料として意識されよう。
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