◆春節連休明け26日の香港マーケットは、内外環境の安定でしっかりか。(亜州リサーチ編集部)
　外部環境は安定的といえる。香港休場中の米株市場は、米金融引き締めの警戒感が薄れる中、全体として底堅く推移した。主要指標のNYダウは19日の終値から25日までに2％上昇している（25日は0.02％高で4日続伸）。一部経済指標の下振れや、主力企業の業績不安などを背景に、米連邦準備理事会（FRB）は利上げペースを落とすとの見方が強まった。ほか、カナダ銀行（中央銀行）は25日、政策金利を0.25％引き上げた上で、これまでの累積利上げの効果を見極めるため、利上げ一時停止の可能性を示している。
　一方、中国国内の環境も悪くない。先週末からの春節（旧正月）期間では、消費活動が活況だと伝わっている。マカオ政府旅遊局（MGTO）は25日、24日の1日当たりインバウンド旅客数が2日連続で新型コロナウイルス感染流行後の最多を更新したと発表。同様に、本土各地の観光施設や映画館などでも記録的な入場者数を記録している。
　こうした中、本日の香港マーケットは全体としてしっかりとした展開となろう。ハンセン指数は先週末、約7カ月ぶりの高値水準を回復したとあって、売り圧力は高まっているものの、米金融引き締めの鈍化期待や、中国の消費活況などが相場の下支えしよう。なお、本土市場は引き続き、今週いっぱい春節休場となっている。


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