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2023/02/24 08:53

神経質な値動きか、国内発の新規材料に乏しく 無料記事

◆24日の香港マーケットは、中国発の新規材料に乏しい中で神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は落ち着きつつある。23日の米株市場は、ハイテク大手の好決算を手がかりに主要指標のNYダウが前日比0.3%高と3日ぶりに反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.7%高と続伸した。半導体大手のエヌビディアが14%高と急伸。同社が前日引け後に発表した四半期決算は上振れし、通期業績見通しも市場予想を上回った。ハイテク株全体の追い風となっている。ただ、金融引き締め長期化の警戒感は続き、指数は安く推移する場面もみられた。インフレ高止まりが懸念されている。この日公表された22年10〜12月期の米米実質国内総生産(GDP)改定値は速報値から下方修正されたものの、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ動向の目安とする個人消費支出(PCE)などは上方修正された。
 一方、内部的には新規の取引材料に乏しい。今月は小売売上高や固定資産投資の発表はなく(例年3月に1〜2月合算で公表)、経済動向の見極めも難しい状況だ。また、主要企業の決算報告が始まる中、業績動向を確認したいとのスタンスも強まっている。ただ、中国の経済対策に対する期待感は根強い。来週末の3月5日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が開幕する。景気のテコ入れに向けて、各種方針が打ち出される見通しだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。国内発の新規材料に乏しい中、海外の材料に左右されそうだ。米ハイテク株高などは相場の支えだが、ロシアのウクライナ侵攻問題を巡る中国と欧米の対立が不安材料として意識されよう。



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