/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2023/05/15 08:54

売り先行か、外部環境が不透明 無料記事

◆週明け15日の香港マーケットは、外部環境の不透明感で売りが先行する流れか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は不透明。12日の米株市場は、景気不安とインフレ懸念の高まりで、主要指標のNYダウが前日比0.03%安と5日続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.35%安と3日ぶりに反落した。米ミシガン大学が12日公表した5月の消費者信頼感指数(速報値)は57.7となり、予想(63.0)以上に前月(63.5)から低下。同時に発表した期待インフレ率は、1年先が前回の4.6→4.5%に低下したものの、予想(4.4%)は上回った。予想インフレ率が高止まりする中、米連邦準備理事会(FRB)は引き締めを長期化させると警戒されている。また、米連邦政府の債務上限問題を巡る協議が持ち越しとなったことも不安材料だ。
 一方、中国では今週、経済指標の発表が集中する。きょう15日は中期貸出ファシリティ(MLF)金利、あす16日は4月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産など)が公表される予定だ。今月に入り報告された経済指標に関しては、景気鈍化を示唆する内容が相次いだだけに、内容に注目が集まる。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは売りが先行しそうだ。上述したように、米景気不安とインフレ高止まりがマイナス材料となる。また、中国指標の発表も買い手控え要因となりそうだ。
 なお、株価指数を算出するハンセン・インデックシズ(HSI)は12日引け後、四半期ごとに行っている指数構成銘柄の定期見直しの結果を発表。ハンセン指数の構成銘柄に、華潤電力HD(チャイナ・リソーシズ・パワー:836/HK)、紫金鉱業集団(ヅージン・マイニング・グループ:2899/HK)、京東健康(JDヘルス・インターナショナル:6618/HK)、携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK)の4銘柄を新規採用した。除外銘柄はなし。これにより、ハンセン指数の構成銘柄は76→80に増加する運びだ(入れ替えは6月5日に発効)。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース