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2023/06/28 08:44

買い継続か、米中の景気懸念が薄らぐ 無料記事

◆28日の香港マーケットは、米中の景気懸念後退で買いが継続する流れか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。27日の米株市場は、米景気懸念が薄らぐ中、主要指標のNYダウが前日比0.6%高と7日ぶりに反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.6%高と3日ぶりに反発している。欧米の金融引き締め懸念は続いているものの、米経済指標が軒並み改善したことで、景気悪化は回避できると楽観された。5月の米耐久財受注統計では、コア資本財が前月比0.7%増となり、市場予想(0.1%増)を大幅に上回っている。6月の米消費者信頼感指数も予想を上回り、前月分が上方修正された。
 中国国内の環境も悪くない。国内景気の回復遅れが指摘される中、27日開幕した夏季ダボス会議で李強首相が演説し、「2023年の5.0%経済成長は実現可能」と自信を示した。人民元安の警戒感も薄れる。中国の主要国有銀行が27日、オフショアのスポット市場で米ドル売りを行っているもよう――などと伝えられた。これについて市場では、中国人民銀行(中央銀行)が過度な人民元安を警戒していることを示唆したものと受け止められている。
 なお中国では、きょう28日に1〜5月の中国工業企業利益、30日に6月の製造業購買担当者景気指数(PMI、国家統計局などが集計)が公表される予定だ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした流れとなろう。米中の景気懸念がひとまず薄らいだことで、投資家のセンチメントも上向いている。


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