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2023/04/11 08:31

しっかりか、内外の景気改善に期待感 無料記事

◆連休明け11日の香港マーケットは、景気改善の期待感でしっかりとした展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は悪くない。10日の米株市場は、金利高が重しとなったものの、景気期待の高まりで全体としては堅調だった。主要指標のNYダウは前営業日比0.3%高と3日続伸、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.02%安と小反落でそれぞれ取引を終えている。3月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が予想を上回り、失業率は過去最低水準に低下した。米景気の先行きに強気な見方が広がり、景気敏感株などが買われている。他方、米長期金利の上昇を受け、高PER(株価収益率)のハイテク株などは売られた。
 中国国内の環境も良好。景気持ち直しの継続が期待される状況だ。3月以降に発表された中国の経済指標は、概ね良好な内容で着地している。また、世界銀行のマルパス総裁は10日、2023年の中国成長率見通しは1月時点の4.3%→5.1%に改善していると発言した。
 中国では今週から来週にかけて、重要経済指標の発表が集中する。11日に3月の物価統計、13日に同貿易統計、18日に第1四半期の中国GDP成長率や3月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産)などが予定されている。本日公表(日本時間午前10時半ごろ)される物価統計に関しては、消費者物価指数(CPI)の上昇率が前年同月比1.0%(前月は1.0%)、生産者物価指数(PPI)がマイナス2.5%(同マイナス1.4%)で着地するとの見通しが市場コンセンサスだ。
 こうした中、イースター連休明けとなる本日の香港マーケットは、全体としてしっかりとした展開となりそうだ。上述したように、米中の景気期待が投資家心理を上向かせよう。香港休場中に開場していた本土マーケットについては、売り圧力が引き続き意識されそうだが、下値を拾う動きに期待したい。


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