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2023/01/19 09:01

売り先行か、米株安が逆風 無料記事

◆19日の香港マーケットは、米株安を嫌気し売りが先行する流れか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。18日の米株市場は、米経済指標の悪化で景気懸念が強まり、主要指標のNYダウが前日比1.8%安と続落した。ハイテク株比率の大きいナスダック指数は1.2%安と8日ぶりに反落している。この日公表された米経済指標では、22年12月の小売売上高が予想以上に減少し、同月の鉱工業生産指数も予想以上に低下した。また、業界の先行きが一段と暗くなっているとして、米マイクロソフトが1万人の雇用削減計画を明らかにしたことも景気不安を強めさせている。景気悪化は金融引き締めを和らげさせる――との見方で序盤は買われる場面が見られたものの、徐々に売りが優勢となった。
 一方、内部的には明るい材料もある。中国人民銀行(中央銀行)は18日、リバースレポ取引により、満期分との差引で5150億人民元を市中供給した。前日も差引で5040億人民元の大量資金を供給している。春節(旧正月)連休を週末に控え、資金ひっ迫を避ける狙いだ。景気見通しに関しても、過度な不安は後退。国際通貨基金(IMF)のゴピナート筆頭副専務理事は18日、「中国経済は第2四半期以降に急回復する可能性がある」との見解を示した。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは売りが先行する流れか。昨夜の米株安が嫌気されそうだ。また、週末から春節の大型連休がスタートすることも買い手控え要因として意識されよう(香港市場は23〜25日が休場、本土は23〜27日が休場)。


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