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2022/12/12 09:06

上値の重い展開か、米金融引き締め長期化を警戒 無料記事

◆週明け12日の香港マーケットは、米金融引き締めの長期化懸念で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はややネガティブ。9日の米株市場は、物価統計の上振れを嫌気し、主要指標のNYダウが前日比0.9%安と3日ぶりに反落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も0.7%安と反落している。11月の米生産者物価指数(PPI)は前年同月比で6.2%上昇し、市場予想(5.9%上昇)を上回っている。インフレがピークアウトしたとの見方が後退し、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを長期に継続するとの懸念が再び強まった。米債券市場では、米10年債利回りが大幅上昇している。なお、米国では13日、11月の米消費者物価指数(CPI)が公表される予定だ。
 一方、中国国内の環境は良好。経済対策の期待感が高まっている。中国では今週15日、翌年の経済政策方針を決める重要会議「中央経済工作会議」がスタートする見込み。これまでの報道によれば、不動産を巡る政策スタンスが一段と軟化する可能性があるという。リオープン(経済再開)の進展もプラス。当局がコロナ防疫措置の緩和方針を打ち出す中、各地で行動抑制などの措置が解除されつつある。また、中国本土で新型コロナウイルスの新規感染者数は、10日まで13日連続で減少した。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。上述したように、米金融引き締めの長期化懸念がマイナス材料だ。ただ、中国経済対策の期待感などが持続する中で、押し目を拾う動きもあろう。


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