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2023/04/21 08:33

売り先行か、米株安が重しに 無料記事

◆21日の香港マーケットは、米株安を嫌気し売り先行か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はややネガティブ。20日の米株市場は、一部企業の決算失望が響き、主要指標のNYダウが前日比0.3%安と3日続落、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.8%安と反落した。電気自動車のテスラが公表した1〜3月期決算は大幅減益となり、同社株は9.7%安と急落。投資家心理を冷やした。米景気不安もくすぶる。4月のフィラデルフィア連銀業況指数は予想外に悪化し、新規失業保険申請件数(週間)は、予想以上に増加した。
 対中圧力も警戒。外電は20日、「バイデン米大統領は、広島で5月に開催される主要7カ国(G7)首脳会議前に、米企業の中国投資を制限する大統領に署名する見通し」と報じた。
 一方、内部的には目新しい材料に乏しい。主要企業の決算報告が進む中、業績動向を見極めたいとするスタンスが強まっている。本日(21日)は中興通訊(763/HK)や長城汽車(2333/HK)、中国建築国際集団(3311/HK)、週明け24日は青島ビール(168/HK)や江西銅業(358/HK)、25日は万洲国際(288/HK)やASMPT(522/HK)、華能国際電力(902/HK)、龍源電力集団(916/HK)、中国広核電力(1816/HK)、中国アルミ(2600/HK)、上海電気集団(2727/HK)などが第1四半期決算を報告する。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは、米株安を嫌気した売りが先行しそうだ。米景気不安や、米中対立などが懸念されよう。ただ、業績動向を手がかりにした選別物色はみられそうだ。


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