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2023/06/26 08:59

売り先行か、内外に不安材料 無料記事

◆週明け26日の香港マーケットは、内外の不安材料で売り先行か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。23日の米株市場は、米景気懸念がくすぶる中、主要指標のNYダウは前日比0.6%安と5日続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は1.0%安と反落している。S&Pグローバルが23日公表した6月の米製造業PMI(速報値)は46.3となり、市場予想(48.5)を下回った。前月の48.4から更に悪化している。金融引き締めの長期化も警戒。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は米上下院で議会証言し、「年内にあと1回か2回の追加利上げが必要」との見解を示した。また、欧州では、欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのデコス・スペイン中銀総裁が22日、7月に追加利上げが必要と述べている。他方、米債券市場で米10年債利回りは小幅に低下したが、10年債利回りが2年債利回りを下回る逆イールド(景気後退の前兆とされる)は拡大した。
 中国国内の環境も不透明。国内景気の回復遅れが懸念されている。端午節連休中の国内旅行支出は、新型コロナウイルス流行前の水準に依然として届かず、消費活動が停滞していることが鮮明化した。足もとでは、5月の中国経済指標が軒並み低迷している。また、中国人民銀行(中央銀行)は10カ月ぶりの利下げに踏み切ったものの、市場では景気押し上げには物足りないと失望されている。
 こうした中、本日の香港マーケットは全体として苦戦を強いられそうだ。上述したように、内外の不安材料が投資家心理を冷やしそうだ。端午節連休明けの本土市場に関しても、連休中の香港株安などを嫌気した売りが先行しよう。


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