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2022/12/29 08:19

米ハイテク株安嫌気で売り先行か、ナスダックは年初来安値 無料記事

◆29日の香港マーケットは、米株安を嫌気した売りが先行する流れか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。28日の米株市場は、米金利の上昇基調を懸念し、主要指標のNYダウが前日比1.1%安と3日ぶりに反落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.4%安と続落した。ナスダック指数は年初来安値を更新している。インフレ抑制のため、欧米の金融当局は利上げを長期化するとの見方が根強く、米債券市場では、10年債利回りが3日連続で上昇した。株価の割高感を意識し、ハイテクなど高PER(株価収益率)のグロース(成長)株に売りが継続している。
 一方、中国国内では、新型コロナウイルスを巡る好材料と悪材料が交錯する状況。当局は厳格なコロナ防疫措置を緩和し、リオープン(経済再開)が進展していることはプラスだ。半面、緩和に伴い、感染者が急増していることはマイナス。足もとの経済活動停滞が懸念されている。
 なお、あす31日(日本時間午前10時30分ごろ)、中国では12月のPMI(国家統計局などが集計)が公表される予定。直前の市場コンセンサス予想では、製造業PMIが47.8(前回48.0)、非製造業PMIが46.5(前回46.7)にそれぞれ低下する見込みだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは売りが先行する可能性が高い。上述したように、米ハイテク株安が投資家心理の重しとなろう。中国のコロナ感染状況も不安材料として意識されそうだ。


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