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2023/05/25 08:56

売り継続か、内外環境は依然不透明 無料記事

◆25日の香港マーケットは、内外環境の不透明感を嫌気し、売り継続しそうだ。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。24日の米株市場は、米国のデフォルト(債務不履行)が警戒される中、主要指標のNYダウが前日比0.8%安と4日続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も0.6%安と続落した。NYダウは約2カ月ぶりの安値を付けている。米連邦政府の債務上限問題を巡る与野党協議に進展はみられず、イエレン米財務長官は「このままでは、6月1日にも支払いの資金が枯渇する」と改めて警告した。
 内部環境にも不透明感がくすぶる。中国では新型コロナウイルス感染の流行第2波により、経済活動への影響が懸念される状況だ。今月に入り公表された各種経済統計が景気鈍化を示唆する内容だったこともあり、景気先行きの不安も高まっている。
 なお香港では、上場企業の決算報告が集中。きょう25日に美団(メイトゥアン:3690/HK)、網易(ネットイース:9999/HK)、石薬集団(1093/HK)などが第1四半期決算を発表する予定だ。前日公表された決算では、小米集団(1810/HK)が黒字転換し、利益は予想を上回っている。他方、小鵬汽車(9868/HK)の決算は赤字拡大。昨夜の米市場で同社ADR(XPEV/NYSE)は5.0%安と急落した。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは売りが継続する流れとなろう。上述したように、米国のデフォルトと中国の景気鈍化に対する警戒感が引き続き投資家心理の重しとなりそうだ。ただ、このところの急ピッチな下落で値ごろ感が強まっているだけに(上海総合指数は4カ月ぶり安値、ハンセン指数は2カ月ぶり安値)、自律反発狙いの買いが入ることには期待したい。
なお、香港市場はあす26日、仏誕節のため休場。週明け29日から取引再開となる(本土市場は26日も通常取引)。


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