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2023/01/20 08:39

方向感を欠く展開か、好悪材料が入り混じる 無料記事

◆20日の香港マーケットは、好悪材料が入り混じる中で方向感を欠く展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。19日の米株市場は、米景気懸念が高まる中、主要指標のNYダウが前日比0.8%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.0%安とそろって続落した。米利上げ継続が景気を冷やすと懸念されている。米労働省が19日発表した新規失業保険申請件数(週間)は予想外に減少し、昨年9月来の低水準となった。賃金インフレが落ち着くまで、米連邦準備理事会(FRB)は金融引き締めを続けるとの見方が改めて広がっている。それより先、FRB当局者は相次ぎ、追加利上げを支持する発言を行っていた。
 一方、中国国内の環境は安定的。週末から始まる春節(旧正月)連休を前に、資金ひっ迫を避けるため、中国人民銀行(中央銀行)は連日で大量資金を市中に供給している。上海市など複数の地区で、「新型コロナウイルス感染はピークを迎えた」との見解が示される中、リオープン(経済再開)が進んでいることも好材料だ。交通運輸部の最新予測では、春節期間中の旅客数は前年同期比99.5%増の約20億9500万人に達する見通し。これはコロナ流行前(19年)の70.3%に相当する規模だ。
 なお本日は、中国人民銀行(中央銀行)が銀行貸出指標となる1月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」を発表する(日本時間午前10時15分ごろ)。市場コンセンサス予想では、1年物(前月は3.65%)と5年物(同4.30%)がそれぞれ前月(12月)と同水準に続き据え置かれる見通しだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として方向感を欠く展開か。上述したように、好材料と悪材料が交錯している。また、週末から春節の大型連休がスタートすることも積極的な売買を手控える一因となろう(香港市場は23〜25日が休場、本土は23〜27日が休場)。



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