2023/03/20 09:03
しっかりか、内外に好材料
◆週明け20日の香港マーケットは、内外の好材料でしっかりとした展開か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はそれほど悪くない。欧米の金融システム不安が薄らぐ中、日本時間20日朝方のNYダウ先物は反発で推移している。スイス銀行大手UBSグループは19日、スイス政府の仲介で、信用不安が続くクレディ・スイス・グループを買収することで合意したと発表。また、米連邦準備理事会(FRB)は19日、「ドルスワップ協定を通じ、欧州、英国、カナダ、日本など主要中銀とドルの流動性を確保する」と公表している。週明けのアジア市場が始まる前に、信用危機が広がる恐れを回避した格好だ。前週末17日の米株市場では、金融不安定化の懸念再燃で、主要指標のNYダウが前日比1.2%安と反落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.7%安と5日ぶりに反落している。
一方、中国国内にも好材料が浮上した。中国人民銀行(中央銀行)は17日、預金準備率を0.25%引き下げると発表。27日付で実施する。金融緩和で国内景気の持ち直しを後押しする狙いだ。
なお本日は、中国人民銀行(中央銀行)が銀行貸出指標となる3月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」を発表する(日本時間午前10時15分ごろ)。市場コンセンサス予想では、1年物(前月は3.65%)と5年物(同4.30%)がそれぞれ前月(2月)と同水準に続き据え置かれる見通しだ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開となろう。上述したように、欧米金融システム不安の後退や、中国の金融緩和スタンスが投資家心理を上向かせよう。もっとも、信用不安が完全に払しょくされたわけではない。また、今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)が21〜22日に開催されるほか、中国では2月の工業企業利益が27日、3月の製造業PMIが31日に公表される。様子見ムードが漂う可能性もありそうだ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境はそれほど悪くない。欧米の金融システム不安が薄らぐ中、日本時間20日朝方のNYダウ先物は反発で推移している。スイス銀行大手UBSグループは19日、スイス政府の仲介で、信用不安が続くクレディ・スイス・グループを買収することで合意したと発表。また、米連邦準備理事会(FRB)は19日、「ドルスワップ協定を通じ、欧州、英国、カナダ、日本など主要中銀とドルの流動性を確保する」と公表している。週明けのアジア市場が始まる前に、信用危機が広がる恐れを回避した格好だ。前週末17日の米株市場では、金融不安定化の懸念再燃で、主要指標のNYダウが前日比1.2%安と反落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.7%安と5日ぶりに反落している。
一方、中国国内にも好材料が浮上した。中国人民銀行(中央銀行)は17日、預金準備率を0.25%引き下げると発表。27日付で実施する。金融緩和で国内景気の持ち直しを後押しする狙いだ。
なお本日は、中国人民銀行(中央銀行)が銀行貸出指標となる3月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」を発表する(日本時間午前10時15分ごろ)。市場コンセンサス予想では、1年物(前月は3.65%)と5年物(同4.30%)がそれぞれ前月(2月)と同水準に続き据え置かれる見通しだ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開となろう。上述したように、欧米金融システム不安の後退や、中国の金融緩和スタンスが投資家心理を上向かせよう。もっとも、信用不安が完全に払しょくされたわけではない。また、今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)が21〜22日に開催されるほか、中国では2月の工業企業利益が27日、3月の製造業PMIが31日に公表される。様子見ムードが漂う可能性もありそうだ。
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