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2023/05/24 08:46

売り先行か、内外に不安材料 無料記事

◆24日の香港マーケットは、内外の不安材料で売りが先行する展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。23日の米株市場は、米債務問題の警戒感が強まる中、主要指標のNYダウが前日比0.7%安と3日続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.3%安と反落した。米連邦政府の債務上限問題を巡っては、断続的に与野党協議が行われたものの、特段の進展はない。「上限引き上げの合意が遅れれば、6月1日にも米国はデフォルト(債務不履行)に陥る」との不安が投資家のリスク回避スタンスにつながっている。
 中国国内の環境も不透明。経済活動が再び萎縮すると不安視されている。中国の感染症対策の第一人者で、中国工程院の院士である鐘南山氏は22日、広東省広州市で開かれたフォーラムで、4月末に始まった中国の新型コロナウイルス感染に言及し、「今年の感染第2波は、6月末に新規感染者が1週間当たり約6500万人に増え、ピークを迎える」との見方を示した。
 なお香港では、上場企業の決算報告が続いている。きょう24日に聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)、小米集団(シャオミ:1810/HK)、小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)、25日に美団(メイトゥアン:3690/HK)、網易(ネットイース:9999/HK)などが決算発表をする予定だ。前日公表された決算では、阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が黒字転換し、金山軟件(キングソフト:3888/HK)が大幅増益となっている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは苦戦を強いられそうだ。上述したように、内外に不安材料が重なっている。目先は、業績動向をにらんだ選別物色となりそうだ。また、ハンセン指数は前日に大きく下げ、約2カ月ぶりの安値水準に落ち込んだだけに、自律反発狙いの買いが入ることにも期待したい。


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