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2023/05/16 08:32

内外環境の安定でしっかりか、中国指標を注視 無料記事

◆16日の香港マーケットは、内外環境の安定でしっかりとした展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はひとまず安定。15日の米株市場は、米債務上限問題の過度な警戒感が後退し、主要指標のNYダウが前営業日比0.1%高と6日ぶりに反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も0.7%高と反発した。米連邦政府の債務上限問題を巡っては、バイデン米大統領と野党・共和党のマッカーシー下院議長らが16日に協議する予定。大統領は14日、協議進展に楽観的な見通しを示している。ただ、両者の隔たりは大きく、上値を買い進む動きとはなっていない。また、5月のNY連銀製造業景況指数がマイナス31.8となり、予想(マイナス3.9)以上に前月(プラス10.8)から悪化したことも不安材料だ。
 一方、中国では本日の取引時間中(日本時間11時ごろ)に、今年4月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産など)が発表される予定。事前のコンセンサス予想では、3月実績から改善が見込まれている。ただ、これまでに報告された4月の経済指標に関しては、景気鈍化を示唆する内容が相次いだ。慎重スタンスも強まっている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。中国国有企業のバリュエーション見直しの動きが続いていることや、米株安がひとまず落ち着いたことを好感しそうだ。ただ、中国指標の結果によっては、相場が乱高下する可能性もあるので注意したい。


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