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2023/01/31 08:50

神経質な値動きか、内外に不安材料 無料記事

◆31日の香港マーケットは、内外の不安材料で神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は不透明。30日の米株市場は、米金利動向を見極めたいとするスタンスが強まり、主要指標のNYダウが前営業日比0.8%安と7営業日ぶり、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が2.0%安と3営業日ぶりにそれぞれ反落した。1月31日〜2月1日にかけて開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)では、利上げ幅が前回の0.5%→0.25%に縮小すると予測されている。その後に行われる、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見内容が不安材料として意識された。米債券市場では、米10年債利回りが上昇している。また、今週は主力ハイテク企業の決算発表が相次ぐ。先行して買われていたハイテク株に利益確定売りが広がった。
 米国の対中圧力も改めて警戒される。報道によれば、米国からの輸出を規制する対象リスト「エンティティー・リスト(EL)」に追加されている通信機器メーカー大手の華為技術(ファーウェイ)に関して、バイデン政権は猶予されていた一部の品目に対しての輸出許可を停止した。米技術・製品の輸出が完全にシャットアウトされることになり、華為にとっては大打撃となる。
 一方、中国では本日(日本時間午前10時30分ごろ)、1月のPMI(国家統計局などが集計)が公表される予定。直前の市場コンセンサス予想では、製造業PMIが50.0(前回47.0)、非製造業PMIが52.0(前回41.6)にそれぞれ上向く見込みだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。中国PMIの内容や、米金融動向が気がかり材料となりそうだ。また、米国の対中圧力も投資家心理の重しとなる可能性もあろう。


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