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2023/02/28 08:47

自律反発狙いで買い先行か、米利上げ長期化懸念で上値は限定 無料記事

◆28日の香港マーケットは、自律反発狙いの買いが先行する流れか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境には不透明感が漂う。27日の米株市場は、このところの下げを受けた押し目買いで反発したものの、終盤に入り伸び悩んだ。主要指標のNYダウは前営業日比0.2%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.6%高で取引を終えている。NYダウは先週、週間で3.0%も下落しただけに、「短期的には売られすぎ」との見方が広がった。米債券市場で、各年限の国債利回りが低下に転じたことも買い安心感につながっている。ただ、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ長期化に対する警戒感は根強く、上値を買い進む動きにはならなかった。今週は米サプライマネジメント協会(ISM)が景況感指数を公表することもあり、様子見ムードもみられる。
 一方、中国ではあす3月1日(日本時間午前10時30分ごろ)、2月のPMI(国家統計局などが集計)が公表される予定。直前の市場コンセンサス予想では、製造業PMIが50.6(前回50.1)、非製造業PMIが54.8(前回54.4)にそれぞれ上向く見込みだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットはひとまず買いが先行する展開となろう。米金利低下を好感するほか、値ごろ感も着目されそうだ。ハンセン指数は昨日まで急ピッチに続落し、昨年12月30日以来約2カ月ぶりに終値ベースで節目の20000ポイントを割り込んでいる。ただ、米利上げの長期化や、ロシア支援や気球問題を巡る米中対立など不安材料もあり、積極的に上値を買う動きともならないだろう。


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