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2022/12/14 08:54

買い先行か、米インフレ鈍化を好感 無料記事

◆14日の香港マーケットは、米インフレ鈍化を好感し買い先行か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は良好。13日の米株市場は、物価統計の下振れを手がかりに、主要指標のNYダウが前日比0.3%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.0%高とそろって続伸した。朝方公表された11月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比7.1%上昇となり、前月(7.7%)から大幅に鈍化し、市場予想(7.3%)も下回っている。14日まで開かれている米連邦公開市場委員会(FOMC)では、利上げ幅が0.5%に縮小することが確実視され、早ければ来年3月にも利上げが停止されるとの観測も流れた。ただ、FOMC後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長会見を見極めたいとするスタンスも漂い、指数は終盤に入り伸び悩んでいる。
 一方、中国国内の環境はやや不透明。国内の新型コロナウイルス感染動向が気がかりだ。新型コロナ防疫措置緩和により、北京など北方都市で感染者が急増していると伝わっている。
 なお、中国ではあす15日(日本時間午前11時ごろ)、11月の各種経済統計が公表される予定(小売売上高、鉱工業生産、固定資産投資など)。市場コンセンサス予想では、小売売上高が前月のマイナス0.5%→マイナス4.0%、鉱工業生産が5.0%→3.5%などとなっている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは買い先行しそうだ。上述したように、米インフレ指標の下振れが手がかりとなる。ただ、パウエルFRB議長会見や、中国指標の発表を控え、様子見ムードが強まることには注意したい。


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