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2022/12/13 08:27

神経質な値動きか、米インフレ動向が気がかり 無料記事

◆13日の香港マーケットは、米インフレ動向見極めで神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。12日の米株市場は、先週、急ピッチに下げた反動で、主要指標のNYダウが前営業日比1.6%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.3%高とそろって反発した。重要イベントを前に、いったん買い戻しが入っている。米国では13日(日本時間午後10時半)、11月の米消費者物価指数(CPI)が公表される予定。14日には、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が発表される。注目のCPIについては、10月に続き減速する見込み。ただ、動向次第では波乱要因ともなる。
 一方、中国国内の環境はやや不透明。新型コロナウイルスの新規感染者数が減少傾向をたどっていることに関し、事実と隔たりがあると指摘された。香港メディアの星島日報によると、新型コロナウイルスの防疫対策が見直されて以降、中国の首都・北京市では親類や友人が感染したと語る住民が急増している。国内ではコロナ防疫措置を一部緩和。経済活動の正常化は進んでいるものの、規制緩和で感染者が急増する恐れもある。北京市救急センターの陳志・主任医師は10日、救急車要請の「120」番に最近、出動要請の電話が殺到していることを明らかにした。1日当たり3万件に達し、すでに能力の限界を超えたという。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。昨夜の米株高は好感されそうだが、米インフレ動向が気がかり材料となる。また、中国のコロナ防疫措置緩和を巡り、好悪材料が交錯していることも懸念材料だ。


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