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2023/05/31 08:50

神経質な値動きか、中国PMIを注視 無料記事

◆31日の香港マーケットは、中国指標の見極めで神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はそれほど悪くない。米政府の債務上限問題を巡っては、債務上限の一時停止でバイデン米大統領と野党・共和党のマッカーシー下院議長が合意した。議会通過は難航するとの見方も一部で流れているが、31日の下院で可決されるとの見通しがコンセンサスとなっている。
 30日の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.2%安と小反落したものの、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.3%高と3日続伸した。ナスダック指数は、米10年債利回りの急低下や個別株の大幅続伸などで、昨年8月以来9カ月ぶりの高値水準を回復している。半導体大手のエヌビディアは、好決算やAI(人工知能)関連の新サービス・製品の期待感が続き、3.0%高と続伸した。
 一方、中国では本日(日本時間午前10時30分ごろ)、5月の製造業購買担当者景気指数(PMI、国家統計局などが集計)が公表される予定。直前の市場コンセンサス予想では、製造業PMIが49.5(前回49.2)、非製造業PMIが55.2(前回56.4)で着地する見込みだ。なお今週は、あす6月1日に5月の財新中国製造業PMI(民間による)、4月の香港小売売上高などの発表が予定されている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。中国PMIの内容を見極めながらの展開となりそうだ。


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