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2023/06/06 08:45

上値の重い展開か、米株安を嫌気 無料記事

◆6日の香港マーケットは、米株安を嫌気し上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。5日の米株市場は、相場の過熱感が意識される中、主要指標のNYダウが前営業日比0.6%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.1%安とそろって3日ぶりに反落した。先週のマーケットでは、米デフォルト(債務不履行)の回避や、6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが見送られるとの観測で、主要指数は急伸(上げ幅は今年最大)。ナスダック指数は昨年4月以来、約1年1カ月半ぶりの高値水準を回復していた。景気不安もくすぶる。米サプライマネジメント協会(ISM)が公表した5月のサービス業景況感指数(PMI)は予想を下回り、昨年12月以来5カ月ぶりの低水準となった。ただ、下値は限定されている。利上げ停止の期待感は大きく、相場の支えとなった。
 一方、中国国内では今週から来週にかけ、5月の重要経済指標が相次ぎ発表される。あす7日は貿易統計、9日は物価統計、15日は鉱工業生産や小売売上高など。ほか、15日までに金融統計も予定されている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。中国発の新規買い材料に乏しい中、昨夜の米株安が嫌気されよう。また、対米ドルの人民元相場が再び元安に傾いていることも不安材料だ。ただ、中国経済対策の期待感は根強く、下値を叩くような売りも出ないだろう。


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