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2023/01/09 09:22

しっかりか、内外環境が改善 無料記事

◆週明け9日の香港マーケットは、内外環境の改善でしっかりか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はポジティブ。6日の米株市場は、米利上げ長期化の警戒感が薄らぐ中、主要指標のNYダウが前日比2.1%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が2.6%高とそろって急反発した。賃金インフレの鈍化を受け、米連邦準備理事会(FRB)は金融引き締めを長期化するとの観測がやや後退。22年12月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が予想を上回ったものの、平均時給の伸び率は予想を下回った。また、米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した12月の非製造業景況感指数が49.6となり、予想(55.1)以上に前月(56.5)から低下したことも、FRBが積極的な利上げに動きにくいとの見方につながっている。米債券市場では、米10年債利回りが急低下した。
 中国国内の環境も良好。リオープン(経済再開)の進展や、当局の景気重視スタンスを背景に、過度な景気懸念も和らいでいる。共産党機関紙「人民日報」は8日付で、中国人民銀行(中央銀行)の党書記を務める郭樹清氏のインタビューを掲載。郭氏は「中国の経済成長は迅速に正常化する」との見解を示した。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。上述したように、内外環境の改善が投資家心理を上向かせよう。米金利低下を背景に、外国債券市場でオフショア人民元(対米ドル)が元高で推移していることもプラスだ。


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