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2023/03/15 08:49

米株高好感で買い先行か、中国指標は波乱要因にも 無料記事

◆15日の香港マーケットは、米株高を手がかりに買いが先行する一方、中国指標の内容によっては相場が乱高下する可能性もあろう。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。14日の米株市場は、金融株の上昇を支えに、主要指標のNYダウが前日比1.1%高と6日ぶりに反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が2.1%高と続伸した。米銀の破綻で売り込まれた銀行株が急反発し、投資家に買い安心感が広がっている。前日までは、10日のシリコンバレー銀行(SVB)破綻をきっかけに銀行株が連日で急落していたが、「さすがに売られすぎ」として一部のヘッジファンドが銀行株買いに走ったと伝わった。インフレ加速の警戒感も薄らぐ。2月の米消費者物価指数(CPI)は総じて予想通りの上昇率にとどまり、減速傾向が続いた。米連邦準備理事会(FRB)は利上げペースを落とす――との観測も高まっている。
 一方、中国では本日(15日)の取引時間中(日本時間11時ごろ)に、今年1〜2月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産など)が発表される予定。季節要因(春節の大型連休)により前回との比較は難しいが、足もとで公表された貿易や物価の統計が内需の弱さを示す内容だっただけに、事前予想との比較が注目される。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは中国指標に左右される展開か。昨夜の米株高を好感し、買いが先行すると予想されるものの、上述した中国経済統計の結果は相場の波乱要因になる可能性もある。


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