/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2023/04/13 08:56

神経質な値動きか、中国経済指標が気がかり 無料記事

◆13日の香港マーケットは、中国経済指標を気にしながら神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。12日の米株市場は、米景気懸念がくすぶる中、主要指標のNYダウが前日比0.1%安と5日ぶりに反落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.9%安と3日続落した。取引時間中に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(3月21日〜22日開催分)により、一部のメンバーは「米銀2行の経営破綻による信用収縮が経済を下振れさせる可能性がある」との見解を示していたことが判明している。米金融政策を左右する3月の米消費者物価指数(CPI)に関しては、前年比伸び率が5.0%となり、前月(6.0%)から減速したものの、(変動の大きい食品とエネルギーを除く)コア指数は前年比で5.6%上昇(前月は前年比5.5%上昇)しており、依然として高水準だ。
 中国国内にも気がかり材料がある。きょう13日に3月の貿易統計、来週18日に第1四半期の中国GDP成長率や3月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産)などが明らかにされる予定だ。貿易統計の市場コンセンサスは、米ドル建て輸出が前年同月比7.1%減(1〜2月は6.8%減)、輸入が6.4%減(同10.2%減)で着地する見込みだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きとなろう。米株安が嫌気されるほか、中国経済指標の内容を見極めたいとするスタンスも強まっている。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース