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2022/12/22 08:35

買い先行か、内外に好材料 無料記事

◆22日の香港マーケットは、内外の好材料で買い先行か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。21日の米株市場は、一部企業の好決算を手がかりに、主要指標のNYダウが前日比1.6%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.5%高とそろって続伸している。スポーツ用品のナイキが公表した9〜11月期決算は、売上高と1株利益が予想を上回り、同社株は12%超上昇した。また、12月の米消費者信頼感指数は予想を上回る伸びを示し、8カ月ぶりの高水準を回復。米経済をけん引する個人消費が持ち直すと期待される中、過度な景気不安も薄らいだ。
 内部環境もそれほど悪くない。中国で新型コロナウイルス新規感染が急増し、各地で医療体制と医薬品がひっ迫していることは引き続き懸念材料として意識されそうだが、当局の景気テコ入れ策に対する期待感は一段と高まっている。国営メディアが21日報じたところによれば、国務院(内閣に相当)は2023年の経済成長を促すため、景気支援に向けた政策措置を迅速に打ち出す方針だ。また、中国人民銀行(中央銀行)は21日、易綱・総裁の主宰で会議を開き、不動産業界再編の支援をしていくことを表明。金融機関を指導し、リスク軽減と不動産大手の財務基盤改善を後押しする方針を示した。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは買いが先行する流れとなろう。上述したように、米景気不安の後退と中国経済対策の期待感が投資家心理を上向かせそうだ。ただ、中国のコロナ感染は深刻化しつつあり、相場の足かせになる恐れもあるので注意したい。また、香港市場は週末からクリスマス休暇入りすることもあり(26日と27日が休場)、足もとでは商いも縮小。様子見ムードが上値を抑える可能性もありそうだ。


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