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2023/08/04 08:54

底堅い展開か、中国の景気支援スタンスが支え 無料記事

◆4日の香港マーケットは、中国の景気支援スタンスが相場を支える流れか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は不透明。3日の米株市場は、米長期債利回りの上昇基調が嫌気される中、主要指標のNYダウが前日比0.2%安と続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.1%安と3日続落している。米債券市場では、米財政悪化による国債の増発計画を受け、米10年債利回りは昨年11月以来、約9カ月ぶりの高水準に上昇した。また、4日に7月の米雇用統計が公表されることも買い手控えにつながっている。金利上昇で株価の割高感が強まり、ハイテクなど高PER(株価収益率)のグロース(成長)株が連日で下落した。
 なお、アマゾン・ドット・コムが引け後に公表した第2四半期決算の純利益と第3四半期の売上高予想は市場予想を上回り、時間外取引で株価は急伸している。
 一方、内部環境に目立った変化はない。依然として、景気懸念と政策期待が交錯する状況だ。当局は景気支援スタンスを強めている。中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝・総裁は3日、不動産などの民間企業を金融面で支援するため、資金調達手段を拡大すると述べた。また、市場には、「人民銀行は8月中旬にも預金準備率を引き下げる可能性がある」との観測も流れている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として底堅い展開か。米金利上昇は逆風となるものの、中国の景気支援スタンスが投資家心理を上向かせそうだ。


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