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2023/07/27 08:57

しっかりか、中国の景気支援スタンスが支えに 無料記事

◆27日の香港マーケットは、中国の政策期待が相場を支える展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は落ち着いている。26日の米株市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が想定の範囲内となる中、企業決算を好感した買いが全体相場を支えた。主要指標のNYダウが前日比0.2%高と小幅ながら13連騰。2022年2月以来の高値水準に達した。ハイテク株比率の大きいナスダック指数は3日ぶりに反落したが、下落率は0.1%にとどまり、下値を叩くような売りはみられていない。米連邦準備理事会(FRB)は26日のFOMCで、市場の予想通り0.25%の利上げを決定。パウエルFRB議長はその後の記者会見で、次回会合での利上げ見送りを示唆した。米債券市場では、長期金利が低下している。佳境入りした主要企業の決算報告では、航空機のボーイングが赤字継続ながら売上高は予想を上回り、フリーキャッシュフロー(FCF)が想定外の黒字となった。株価は急上昇している。また、アルファベット(グーグル)も前日引け後に公表した業績の上振れを手がかりに買われた。ほか、メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)が取引終了後に発表した決算は売上高が予想を上回り、時間外取引で急伸している。
 内部環境も悪くない。中国景気の持ち直し遅れが懸念される中、24日開催の中央政治局会議では、不動産政策の緩和や内需の拡大など景気を下支える方針が決定されている。これから景気支援に向け、具体的な政策が打ち出される見通しだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。上述したように、FOMCを無難に通過したことで、改めて中国当局の景気支援スタンスが材料視されよう。また、通貨を米ドルにペッグしている香港も政策金利を引き上げたが、米利上げ打ち止め観測が買い安心感につながりそうだ。


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