2023/07/20 09:10
下値の堅い展開か、米株高が支えに
◆20日の香港マーケットは、米株高を支えに下値の堅い展開か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境は安定的。19日の米株市場は、企業業績の期待感で、主要指標のNYダウが前日比0.3%高と8日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.03%高と3日続伸した。昨年4月以来、約1年3カ月ぶりの高値水準をそろって切り上げている。主要企業の四半期決算発表が進む中、先行した金融各社の堅調な結果を受け、今後公表する企業の好業績も期待された。金融大手ゴールドマン・サックスの4〜6月期決算は1株利益が予想を下回ったものの、純営業収益が予想ほど落ち込まなかったことで株価は上昇。業績改善の見方が広がっている。また、米地銀シチズンズ・ファイナンシャル・グループの決算では、純金利収入が予想の範囲内となり、預金残高は前期末から増加。一部地銀の経営破綻をきっかけとした預金流出の不安が薄らいだ。利上げサイクル終了の期待も高まる。英国の6月消費者物価指数(CPI)上昇率は予想以上に鈍化し、米国の6月住宅着工件数は予想を大幅に下回った。米債券市場では、米10年債利回りが連日で低下している。
一方、内部的には景気支援策の期待が高まる状況。中国景気の回復遅れが不安視される中、足もとでは関係部門が相次ぎ支援策を発表している。また、早ければ来週にも開催される中央政治局会議では、下半期の政策方針が決定される見通し。市場では、財政・金融政策による景気サポートが期待される状況だ。
なお、中国人民銀行(中央銀行)は本日朝方(日本時間10時15分ごろ)、実質的な政策金利となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」を発表する予定。市場コンセンサス予想では、1年物(前月は3.55%)と5年物(同4.20%)がそれぞれ前月と同水準に据え置かれる見通しだ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として下値の堅い展開か。中国経済対策の期待感が根強いほか、米株の堅調が支えとなろう。ハンセン指数は足もとの下落が急ピッチだっただけに、買いも入りやすい。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境は安定的。19日の米株市場は、企業業績の期待感で、主要指標のNYダウが前日比0.3%高と8日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.03%高と3日続伸した。昨年4月以来、約1年3カ月ぶりの高値水準をそろって切り上げている。主要企業の四半期決算発表が進む中、先行した金融各社の堅調な結果を受け、今後公表する企業の好業績も期待された。金融大手ゴールドマン・サックスの4〜6月期決算は1株利益が予想を下回ったものの、純営業収益が予想ほど落ち込まなかったことで株価は上昇。業績改善の見方が広がっている。また、米地銀シチズンズ・ファイナンシャル・グループの決算では、純金利収入が予想の範囲内となり、預金残高は前期末から増加。一部地銀の経営破綻をきっかけとした預金流出の不安が薄らいだ。利上げサイクル終了の期待も高まる。英国の6月消費者物価指数(CPI)上昇率は予想以上に鈍化し、米国の6月住宅着工件数は予想を大幅に下回った。米債券市場では、米10年債利回りが連日で低下している。
一方、内部的には景気支援策の期待が高まる状況。中国景気の回復遅れが不安視される中、足もとでは関係部門が相次ぎ支援策を発表している。また、早ければ来週にも開催される中央政治局会議では、下半期の政策方針が決定される見通し。市場では、財政・金融政策による景気サポートが期待される状況だ。
なお、中国人民銀行(中央銀行)は本日朝方(日本時間10時15分ごろ)、実質的な政策金利となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」を発表する予定。市場コンセンサス予想では、1年物(前月は3.55%)と5年物(同4.20%)がそれぞれ前月と同水準に据え置かれる見通しだ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として下値の堅い展開か。中国経済対策の期待感が根強いほか、米株の堅調が支えとなろう。ハンセン指数は足もとの下落が急ピッチだっただけに、買いも入りやすい。
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