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2023/06/12 08:58

方向感を欠く展開か、米中経済イベントを注視 無料記事

◆週明け12日の香港マーケットは、米中の経済イベントを控え方向感を欠く展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境に目立った変化はない。9日の米株市場は、米金融引き締めの長期化懸念が後退する中、主要指標のNYダウが前日比0.1%高と4日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も0.2%高と続伸した。13〜14日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)では、利上げが見送られるとの見方が支配的。足もとの労働市場が悪化していることもあり、引き締めが長期化するとの懸念も薄らいでいる。ただ、FOMC参加者が金融政策に関する発言を控えるブラックアウト期間が始まっていることもあり、金融を巡る新規材料に乏しい。積極的な売買は手控えられた。
 一方、中国国内では、景気回復の遅れと経済対策の期待感が交錯する状況。直近で公表された5月の貿易、物価統計は、国内景気の先行き不安を示す内容だった。これを踏まえ、市場からは「当局は景気支援策を強める」との声が聞かれている。
 なお今週は、15日に5月の鉱工業生産や小売売上高、中期貸出ファシリティ(MLF)金利などが発表される予定。同月の金融統計も15日までに公表される。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として方向感を欠く展開か。米中の経済イベントを控え、様子見ムードが広がりそうだ。


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