2023/07/19 09:18
下値を固める展開か、米株高が支えに
◆19日の香港マーケットは、米株高を支えに下値を固める展開か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はポジティブ。18日の米株市場は、金融大手の好決算を手がかりに、主要指標のNYダウが前日比1.1%高と7日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も0.8%高と続伸した。昨年4月以来、約1年3カ月ぶりの高値水準をそろって切り上げている。主要企業の四半期決算報告が進む中、先週のJPモルガンに続き、モルガン・スタンレーとバンク・オブ・アメリカの4〜6月期決算も予想を上回った。金融大手に好決算が続いたことで、投資家のセンチメントが上向いている。6月の米小売売上高が下振れたことを嫌気し、指数は小幅に下げる場面がみられたものの、間もなく買いが優勢となった。消費減速を受け、利上げ長期化の警戒感が薄らいでいる。
一方、中国国内の環境は不透明。中国景気の回復遅れが懸念材料だ。足もとで公表された経済指標では、今年第2四半期(4〜6月)の国内総生産(GDP)成長率が前年同期比6.3%にとどまり、市場予想(7.1%)を下回った。また、消費や不動産の関連統計も総じて弱い内容となっている。ただ、経済対策の期待感は高まる状況。商務部は18日、家計消費の促進に向けた一連の支援策を発表した。市場の一部では、預金準備率の引き下げ観測も浮上している。なお、中国人民銀行(中央銀行)はあす20日、実質的な政策金利となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」を発表する予定。市場コンセンサス予想では、1年物(前月は3.55%)と5年物(同4.20%)がそれぞれ前月と同水準に据え置かれる見通しだ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは下値固めの展開となろう。中国景気の回復遅れや、不動産業界の債務問題蒸し返しなど懸念材料はあるものの、昨夜の米株高が相場を支えよう。中国当局の景気支援スタンスもプラスだ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境はポジティブ。18日の米株市場は、金融大手の好決算を手がかりに、主要指標のNYダウが前日比1.1%高と7日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も0.8%高と続伸した。昨年4月以来、約1年3カ月ぶりの高値水準をそろって切り上げている。主要企業の四半期決算報告が進む中、先週のJPモルガンに続き、モルガン・スタンレーとバンク・オブ・アメリカの4〜6月期決算も予想を上回った。金融大手に好決算が続いたことで、投資家のセンチメントが上向いている。6月の米小売売上高が下振れたことを嫌気し、指数は小幅に下げる場面がみられたものの、間もなく買いが優勢となった。消費減速を受け、利上げ長期化の警戒感が薄らいでいる。
一方、中国国内の環境は不透明。中国景気の回復遅れが懸念材料だ。足もとで公表された経済指標では、今年第2四半期(4〜6月)の国内総生産(GDP)成長率が前年同期比6.3%にとどまり、市場予想(7.1%)を下回った。また、消費や不動産の関連統計も総じて弱い内容となっている。ただ、経済対策の期待感は高まる状況。商務部は18日、家計消費の促進に向けた一連の支援策を発表した。市場の一部では、預金準備率の引き下げ観測も浮上している。なお、中国人民銀行(中央銀行)はあす20日、実質的な政策金利となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」を発表する予定。市場コンセンサス予想では、1年物(前月は3.55%)と5年物(同4.20%)がそれぞれ前月と同水準に据え置かれる見通しだ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは下値固めの展開となろう。中国景気の回復遅れや、不動産業界の債務問題蒸し返しなど懸念材料はあるものの、昨夜の米株高が相場を支えよう。中国当局の景気支援スタンスもプラスだ。
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