2023/04/12 08:31
上値の重い展開か、米中指標の見極めへ
◆12日の香港マーケットは、米中の指標発表控え上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境に目立った変化はない。11日の米株市場は、景気懸念の後退と金利高の不安が交錯し、全体として方向感を欠いた。主要指標のNYダウは前日比0.3%高と4日続伸する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.4%安と続落している。先週公表された3月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が予想を上回り、失業率は過去最低水準に低下。景気は上向いていると認識される半面、インフレ抑制のため当局は利上げを継続するとの見方もある。12日には3月の米消費者物価指数(CPI)が発表される予定。インフレ動向は米金融政策に影響を与えるため、内容を見極めたいとするムードも漂った。
中国でも重要経済指標の発表が集中する。あす13日に3月の貿易統計、18日に第1四半期の中国GDP成長率や3月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産)などが明らかにされる予定だ。前日発表された経済指標では、今年3月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比プラス0.7%となり前月から鈍化。生産者物価指数(PPI)はマイナス2.5%となり、下落率は前月実績(マイナス1.4%)を上回った。そのほか、3月の金融統計では、国内金融機関の新規融資が市場予想を上回る一方、マネーサプライ(通貨供給量)M2の伸びは予想通りとなっている。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは、全体として上値の重い展開となろう。米中の指標内容を見極めたいとするスタンスで、様子見ムードも広がりそうだ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境に目立った変化はない。11日の米株市場は、景気懸念の後退と金利高の不安が交錯し、全体として方向感を欠いた。主要指標のNYダウは前日比0.3%高と4日続伸する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.4%安と続落している。先週公表された3月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が予想を上回り、失業率は過去最低水準に低下。景気は上向いていると認識される半面、インフレ抑制のため当局は利上げを継続するとの見方もある。12日には3月の米消費者物価指数(CPI)が発表される予定。インフレ動向は米金融政策に影響を与えるため、内容を見極めたいとするムードも漂った。
中国でも重要経済指標の発表が集中する。あす13日に3月の貿易統計、18日に第1四半期の中国GDP成長率や3月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産)などが明らかにされる予定だ。前日発表された経済指標では、今年3月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比プラス0.7%となり前月から鈍化。生産者物価指数(PPI)はマイナス2.5%となり、下落率は前月実績(マイナス1.4%)を上回った。そのほか、3月の金融統計では、国内金融機関の新規融資が市場予想を上回る一方、マネーサプライ(通貨供給量)M2の伸びは予想通りとなっている。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは、全体として上値の重い展開となろう。米中の指標内容を見極めたいとするスタンスで、様子見ムードも広がりそうだ。
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