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2022/12/06 08:44

上値の重い展開か、米金融引き締め長期化に警戒感 無料記事

◆6日の香港マーケットは、米利上げ長期化の警戒感で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はややネガティブ。5日の米株市場は、米金融引き締めが長期化するとの不安が強まる中、主要指標のNYダウが前営業日比1.4%安と反落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.9%安と続落した。強い経済指標の結果を受け、インフレ抑制のためには、金利を高く誘導する必要があるとの見方が広がっている。米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した11月の非製造業景況感指数は56.5と予想外に上昇し、雇用指数も前月から改善した。先週公表された11月の米雇用統計で賃金の伸びが加速したこともあり、米連邦準備理事会(FRB)が考える金利のターミナルレート(最終到達点)は予想よりも高くなると警戒されている。米債券市場では、米10年債利回りが上昇に転じた。
 一方、中国国内の環境は悪くない。足もとの景気不安はあるものの、リオープン(経済再開)が進んでいることがポジティブだ。新型コロナウイルスの新規感染者数は減少しつつあり、行動抑制を緩和する都市も増えている。また、感染者の多くが無症状や軽症で済んでいることを踏まえ、匿名の感染症専門家は、「当局は感染症分類を来年1月に、おたふくかぜやインフルエンザなどが含まれる丙類に格下げする可能性がある」との見解を示した。現在はエイズウイルス(HIV)や重症急性呼吸器症候群(SARS)などと同じ乙類に指定されている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開となろう。中国のリオープンが進んでいることはプラスだが、米利上げ長期化の警戒感が投資家心理を冷やしそうだ。


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